LINE、データ国内移転で「アルバム」除外を公表せず…「膨大で作業に時間」
無料通信アプリ大手LINEが進めている顧客データの国内移転作業を巡り、一部の画像データの移転完了が大幅に遅れ、2024年前半までかかることが1日、分かった。データ量が膨大で、作業に時間がかかるためだ。同社はこうした状況を公表しておらず、開示姿勢が問われそう
読売新聞の取材に対し、LINEが明らかにした。
LINEは、トーク画面上に表示される画像や動画について、6月中に韓国のサーバーから国内に移転する計画を公表している。
ただ、アプリ内で別途、有効期限なく画像を保管できる「アルバム」のデータは計画の対象に含まれていないことが分かった。LINEは、他のデータとは切り分けて移転させる計画だったと説明している。
3月の計画公表の段階では、対象を「画像・動画・ファイル」とだけ記載し、アルバムには言及していなかった。トーク画面上の画像や動画は一定期間を過ぎると閲覧できなくなるため、アルバムの利用者は多い。
LINEでは3月、利用者情報が業務委託先の中国企業から閲覧可能だった問題が表面化している。LINEは、「利用者目線が欠け、説明に不十分な点があったと反省している」とコメントした。