子どものSNS被害、1819人 高校生最多、小学生は増 警察庁
昨年1年間にインターネット交流サイト(SNS)を利用して犯罪の被害に遭った18歳未満の子どもは前年比12.6%減の1819人だったことが11日、警察庁のまとめで分かった。
高校生が最多で、小学生は前年より増加した。同庁はSNSの運営事業者への働き掛けや、被害防止のための広報啓発を進める。
被害者は高校生が917人(前年比127人減)、中学生が695人(同152人減)で、小学生も84人(同12人増)いた。
被害に遭った犯罪は、児童買春・ポルノ禁止法違反と、みだらな性行為を禁じた青少年保護育成条例違反が合計で9割を占めた。家出少女を自宅に住まわせるなどの略取誘拐は前年比29人増の75人だった。
被害者の大半はスマートフォンを利用して被害に遭っており、有害サイトの閲覧を制限するフィルタリングを利用していた割合は14.5%にとどまった。サイト別ではツイッターが最多の642人で、インスタグラム(221人)と短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」(76人)は前年より増えた。