手足口病の1日から7日までの週の患者報告数が過去10年の同期と比べて最も多くなっていることが16日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。この週の患者報告数(定点医療機関約3000カ所)は、前週比約46%増の1医療機関当たり9.76人で、3週連続で警報基準値(5.0人)を上回っている。【新井哉】
都道府県別では、福井が31.13人で最も多く、以下は、
石川(26.76人)、香川(17.11人)、三重(17.05人)、滋賀(16.41人)、鳥取(16.21人)、高知(16.07人)、福島(15.66人)、山口(15.57人)、兵庫(15.19人)、千葉(14.22人)、富山(13.28人)、福岡(13.1人)、茨城(12.41人)、佐賀(12.35人)、京都(11.21人)、新潟(11.11人)、埼玉(11.03人)などの順だった。
流行の本格化に伴い、「手足口病警報」を発令する都道府県が増えている。10日に警報を発令した山形県は、手足口病が5歳以下の乳幼児を中心に夏季に流行する感染症であることや、飛沫や接触などで感染することに触れ、手洗いの徹底などを呼び掛けている。
手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。
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