温泉旅館や老舗料亭など新潟県長岡市内の5社が連携し、「和」をテーマに食、酒、美を楽しむ1泊2日の旅行商品を作った。地酒や地元産のみそ、しょうゆを生かした食事、温泉宿の雪景色などを体感できる。大手旅行会社に頼らず、地元企業が企画した。9日から3日間、都内で長岡をPRするイベントを開き、首都圏からの誘客を図る。参加企業は「温かいおもてなしの気持ちで接し、長岡の魅力を知ってもらいたい」としている。
5社は、和装レンタルなどの縁(えにし)、柏露酒造、蓬平温泉の旅館和泉屋、料亭かも川館、旅行企画の8TRIPS。縁の社長、鳥島悦子さん(51)が昨年2月、地酒を楽しむ催しで地元の観光資源の良さを再認識し、ツアー作りを思い立って他の4社から賛同を得た。
名称は「越後長岡雪国のおもてなし」。各社が対応しやすい平日にツアーを受け入れ、比較的余裕のある50代以上の女性を主なターゲットに見据える。
各自でJR長岡駅まで来てもらった後、駅を発着点とする1泊2日の行程。初日は「長岡の奥座敷」として知られる蓬平温泉の和泉屋に宿泊。2日目は柏露酒造を見学し、老舗の料亭かも川本館で昼食を楽しむ。縁でヘアメーク、着付けなどをして記念撮影するオプションを付けることもできる。価格は2万5千円、オプション付きは7万円(いずれも税別)。
参加5社はツアーの募集を始める9日から、東京・日本橋のブリッジにいがたでPRイベントを開く。日本酒の試飲や入浴剤の無料配布を行い、9、10の両日は髪結いの実演もする。
鳥島さんは「イベントを通じ、長岡は花火以外にも魅力があるのだと東京の人に伝え、ツアーの参加につなげたい」と話している。
ツアーの定員は1回20人。催行10日前までに申し込む。募集は12月26日まで。ツアーの問い合わせは8TRIPS、0258(94)5223。
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