東京・江東区のマンションから4歳の男の子が転落し、搬送先の病院で死亡が確認されました。男の子が住む7階の外廊下には1メートルの柵がありましたが、柵の近くに高さ10センチの踏み台が残されていました。警視庁は男の子が誤って転落した可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。
子どもは、時に大人の想像を超える行動をするため、気を付けなければなりません。「子どもが幼いから、身長よりも高い柵に登れない」と油断するのは禁物です。2007年からの10年間で、転落事例は東京都内だけで145件あり、そのうちの2件では死亡に至っています。子どもの年齢の内訳でみると、2歳児が最も多く29件で、3歳児が22件、4歳児が16件と続きます。死亡に至ったケースは4歳児で2件ありました。また、2階からの転落が最も多く、全体の半数を占めています。(東京都まとめ)
実際に2歳児がどのように柵をよじ登るのか、東京都・生活文化局が検証した映像があります。「柵」を想定した壁の高さは95センチ、その上にある手すりは110センチで、床面から30センチの高さには少し出っ張った部分があります。検証映像では、2歳の男の子が出っ張りの部分に足をかけると手すりをつかんで壁をよじ登り始め、すぐに手すりを乗り越えてしまいました。次に、手すりの位置を10センチ手前にずらすと、手すりをつかんで登り始めても、手すりを乗り越えることはできませんでした。6歳児だと、足をかける場所がなくても高さ110センチの手すりをいとも簡単に乗り越えることができました。
2歳児だと、高い所から転落するとどうなるのかまだ分からないまま、好奇心で登ってしまう危険性も十分に考えられます。
そのほか、気を付けないといけないのが、ベランダなどに設置されている「エアコンの室外機」です。子どもが室外機を足場として使ってしまうことも考えられることから、東京都は「柵までの距離を60センチ以上」にするよう、推奨しています。
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