厚生労働省が2日に発表した1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は、52・35人と前週に続いて最多を更新した。関東や東北にも流行が広がり、北海道を除く46都府県で警報レベルの30人を超えた。全国約5000医療機関から1月22~28日に報告があった患者数を厚労省がまとめた。福岡77・35人、大分74・76人、埼玉65・41人の順に多い。東京は54・1人で、東北地方の各県も40人を超えた。全国の推計患者数は274万人。
A型とB型の「混合流行」、患者数増やした可能性
Q なぜ大流行?
A B型の流行が例年よりも早い。A型とB型の「混合流行」が患者数を増やした可能性が高い。
Q ワクチンの供給遅れの影響は。
A 接種すれば必ず防げるというわけではないので、流行とはあまり関係ないというのが専門家の見方だ。ワクチンは重症化を防ぐ効果があり、特に高齢者や持病のある人には重要だ。
Q 予防策は。
A 外から帰ってきた時や食事前に指先や指の間まで丁寧に手洗いするとよい。
Q 他人にうつさないためには。
A せきやくしゃみをする時、マスクや袖、ハンカチで口元を覆う「せきエチケット」を心がけてほしい。手のひらでは覆わないこと。手で触った所にウイルスが付き、感染を広げてしまう心配があるためだ。