高さ約25メートルの巨大な塞(さい)の神に無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「古志の火まつり」が6日、長岡市山古志種苧原(たねすはら)で開かれた。燃えさかる火に、約2000人の来場者がそれぞれの願いを託した。
火まつりは雪に埋もれる冬の山古志を盛り上げようと88年に始まり、中越地震などでの中断を経て今年で22回目。直径約10メートルの塞の神は、旧山古志村の各世帯から集めた約2000束のかやの束を職人が4日間かけてくみ上げた。午後5時に点火されると、住民や来場者が願い事を書いた短冊とともに勢いよく燃え上がり、会場から歓声が上がった。
近くに住む影山ハルさん(83)は「健康でいられますようにと願い事をした。塞の神が終わるといよいよ春だね」と話した。
また今年は油夫(ゆぶ)地区の住民らが飼育しているアルパカも参加し来場者とふれあったほか、雪をくりぬいた闘牛場で牛の角突きも行われた。
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