湖南市は平成29年度から、小型発信機を使った高齢者や認知症患者の見守り活動を始める。市が対象者に小型発信機を無料配布。外出時に靴や服につけてもらうことで、行方不明時の早期発見につなげる。
警備会社のシステムを利用し、国土交通省のモデル事業として実施する。市が無料配布するのは「みまもりタグ」と呼ばれる親指サイズの小型発信機と、タグを装着できる専用靴。服やカバンにも縫い付けることができ、着用しやすい。
タグが電波を発信するため、タグを身につけた人が専用アプリの入ったスマートフォンや受信機の近くを通ると、通過時間と位置情報が記録される。記録はインターネット上で閲覧可能で、市や警察、家族も照会することができる。
市は3月末までに、主要幹線道路などに受信機を設置する予定。市のタウンメールなどでも、専用アプリのインストールを呼びかける。配布する対象者は市が選ぶが、相談があれば応じるという。
市高齢福祉課によると、市内での高齢者などの行方不明事案は、27年度は27件あった。担当者は「まずは地域で見守りの目を強化することが必要。より地域で支え合おうという理解が広まってほしい」と話している。
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