災害時に自身が必要とする支援を周囲へ確実に伝えられるよう、京都府向日市は2017年度、障害者や難病患者ら向けの防災手帳を作成する。当事者からの意見を取り入れて内容をまとめ、配布する計画だ。
大地震による避難所生活などで混乱する中でも、障害の種別に応じて、適切な支援を受けられる環境づくりを目指す。17年度当初予算案に作成経費180万円を計上した。
単独移動が困難な視覚障害や文字情報が不可欠となる聴覚障害、腎臓や心臓の疾患など外見では見えにくい内部障害など、障害の種別に応じて生じる困り事や、支援のポイントを明記。服薬状況や利用する福祉サービスの連絡先、介助する上での注意点を個別に記入できるようにする。
夏から、市内の障害者団体から意見を聴き取る予定で、17年度内に4千部を作成。障害者や難病患者らに市役所窓口で配布する。
市障がい者支援課は「手帳を提示することで、初対面の人でもすぐにわかり合える、橋渡しのコミュニケーションツールとなれば」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00000010-kyt-l26