「ブラック企業」は数多いが、時にそのブラックさは、「過剰なサービス」が要因となっていることがある。モンスター客や取引先の過剰要求、便利すぎるシステムなどでパンク寸前の現場の悲鳴に耳を傾けてみた!
◆高齢者の世話だけでなくペットや孫の相手も
「そもそも介護士は家政婦じゃないんです!」
こう憤るのは、訪問介護を担当する介護福祉士の女性だ。
「介護福祉士は、対象者の体の状況に応じてサポートをするのが仕事です。入浴や排泄のお手伝いもするし、必要があれば掃除や洗濯に買い物、料理もします。ただ、それは介護の一環としてやっているだけで、要介護者に合わせて業務内容も決まっています。それにもかかわらず、実際は犬の散歩、孫の遊び相手など、家政婦のようなサービスまでさせられる」
とはいえ、要介護者の要求を拒絶すれば信頼関係が崩れ、最低限の介護をすることも難しくなるため、泣き寝入りしている介護士が少なくないのだ。
「会社側も『多少はサービスしてあげてよ』と言ってきますからね。他の福祉企業との競争もあるのでしょうが、おかげで介護士は人材がほとんど定着しない。給料も安いし、究極の“ブラック”ですよ」
高齢化社会で介護士の重要性は増すばかり。まずはサービス内容をハッキリさせることが大切かも。
【現場の悲鳴】
介護士に家政婦並みのサービスをさせないで
― [便利すぎるサービス]現場は崩壊寸前! ―
◆高齢者の世話だけでなくペットや孫の相手も
「そもそも介護士は家政婦じゃないんです!」
こう憤るのは、訪問介護を担当する介護福祉士の女性だ。
「介護福祉士は、対象者の体の状況に応じてサポートをするのが仕事です。入浴や排泄のお手伝いもするし、必要があれば掃除や洗濯に買い物、料理もします。ただ、それは介護の一環としてやっているだけで、要介護者に合わせて業務内容も決まっています。それにもかかわらず、実際は犬の散歩、孫の遊び相手など、家政婦のようなサービスまでさせられる」
とはいえ、要介護者の要求を拒絶すれば信頼関係が崩れ、最低限の介護をすることも難しくなるため、泣き寝入りしている介護士が少なくないのだ。
「会社側も『多少はサービスしてあげてよ』と言ってきますからね。他の福祉企業との競争もあるのでしょうが、おかげで介護士は人材がほとんど定着しない。給料も安いし、究極の“ブラック”ですよ」
高齢化社会で介護士の重要性は増すばかり。まずはサービス内容をハッキリさせることが大切かも。
【現場の悲鳴】
介護士に家政婦並みのサービスをさせないで
― [便利すぎるサービス]現場は崩壊寸前! ―
日刊SPA!