食育について考える「食育フォーラム」が26日、博多区の福岡サンパレスであった。毎日新聞社と食育活動に取り組んでいるウィズガスCLUB共催、西部ガス後援。「食」を通じた地域活性化をテーマに毎日新聞が全国で展開している移動支局の一環で、東京農業大の小泉武夫名誉教授が「食育の先に見えるもの」と題して講演。約230人が聴き入った。
食文化論などが専門で「食の冒険家」の異名も持つ小泉さんは、給食に地元産野菜を使うようになった自治体や給食を伝統料理に変えた韓国の事例を紹介。
「肉や油をたくさん取るようになった結果、怒りやすい子供たちが増えた」と学校での暴力行為のデータを示しながら指摘し「ミネラルが含まれる野菜や海藻をもっと取らなければならない」と和食の重要性を力説した。
小学校での英語の義務教育化についても触れ「真の国際人は自国の文化を大切にする人」と皮肉るなど、ユーモアを交えた軽妙な語り口で会場を沸かせた。【関谷俊介】
〔福岡都市圏版〕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110227-00000135-mailo-l40