厚生労働省は3日、子どもの声が外に漏れないよう防音壁を設置する保育所などを支援する方針を固めた。
2015年度補正予算案に関連費を計上する。安倍政権が掲げる「新3本の矢」の一つである希望出生率1.8の実現に向け、子育てしやすい地域づくりを進める。
対象は認可保育所のほか、小規模保育施設、保育所型と幼保連携型の認定こども園など。幼稚園や認可外保育施設は除かれる。園庭で遊ぶ声が敷地外に漏れるのを防ぐのが目的で、園庭の端に建てる壁を想定している。窓ガラスの二重化などは対象外となる。
同省が3月に実施した調査では、「保育所の子どもの声は騒音」とする考え方に「同感」と答えた人は35.1%に上った。住民と保育所などの間でトラブルが起きたり、施設の建設が住民の反対で進まなかったりすることもあるという。
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