東京・多摩地区の119番通報を受ける東京消防庁多摩災害救急情報センター(東京都立川市)で今月17日、男性副士長(27)が機器操作を誤り、救急車の出動指令が約4分44秒遅れていたことが東京消防庁などへの取材でわかった。
心肺停止だった0歳男児の搬送が遅れ、男児は病院で死亡した。
同庁や関係者によると、17日午前4時10分頃、家族から「子どもの呼吸と脈が止まっている」との119番があった。副士長は時間や住所を端末に入力し、消防署に救急車の出動を指令したが、ボタン操作を誤ったため、音声が消防署に届かなかった。消防署は、通常は端末に表示された指令に続いて届く音声指令がなかったため、待機。その後「音声が届かない」と問い合わせ、同センターが改めて音声指令を出し直した。
(2015年3月24日 読売新聞)
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