スーパーで菓子容器につまようじを突き刺す様子などが動画サイトに投稿され、建造物侵入容疑で東京都三鷹市の無職少年(19)が逮捕された事件で、少年が警視庁少年事件課の調べに対し、「少年法改正のためにまずは有名になり、英雄になる必要があった。発言の力を増すための準備として動画を投稿した」などと供述していることが同課への取材で分かった。
同課は19日、少年について、万引きをしたように装う虚偽の動画を撮影する目的で武蔵野市のコンビニエンスストアに不法侵入した容疑で送検。他にも万引きを偽装する動画を撮影する目的で店舗に立ち入ったり、実際に商品にいたずらをしたりした疑いがあるとみて追及する。
同課によると、少年は万引きを装った理由について、「万引きでは捕まりたくなかった」が、過激な動画を投稿して世間の注目を集めたかったという趣旨の供述をしているという。その上で、「(逮捕を避けるため)昨年8月以降、万引きは一切していない」と説明。「マスコミのおかげで英雄に近づけた。テレビで放送されるのが楽しみだった」とも供述しているという。
少年は12日ごろから逃亡していたが、万引きを偽装したことを警察が見破り、建造物侵入容疑で逮捕状が出たことをニュースで知り、逃亡を続けようと決意したとされる。逮捕時の所持品の紙ナプキンには3月2日まで逃亡を続ける計画が書かれていたという。
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