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連れ去りの脅威から守るには? 夏休みに重要な子どもの安全対策

■連れ去りの脅威…ターゲットは無限に

子どもに関連した事件や事故のニュースは後を絶たない。

セコムの「子どもの安全ブログ」によると、2014年7月25日以降だけを見ても、下記のような事件、事故の事例が紹介されている。

■海水浴場で5歳女児と父親が死亡
■小学生男児がトイレで動画撮影・わいせつ行為の被害
■走行中の車から2歳女児が転落して重傷
■小学生男児の火遊びで空き家と民家が全焼
■1歳女児が幼稚園バスにはねられて死亡
■水辺の事故、28日も相次ぐ
■猛暑の週末、子どもの溺水事故が各地で相次ぐ
■プールで小6女児が強制わいせつ被害
(参照サイト:セコム「子どもの安全ブログ」

夏ならではの事故も多いが、連れ去りやわいせつ被害などは、近年特に増えている印象がある。

セコム IS研究所 舟生岳夫氏は、「実は、未成年者の犯罪被害自体は全体的に減っています。子どもの数そのものが減っていることもありますが、社会全体の犯罪数の認知件数が減っています」と話す。

内閣府の「平成26(2014)年版 子ども・若者白書(全体版)」でも、「20歳未満の者が被害者となる刑法犯の状況」として「20歳未満の者が被害 者となった刑法犯の認知件数は、この10年で減少が続いており、平成25(2013)年には、20万921件となっている。学職別にみても、いずれの学職 でも減少傾向にある」と発表している。

出典:警察庁「少年の補導及び保護の概況」「少年非行情勢」(内閣府ホームページより)
[画像のクリックで拡大表示]

どうやら数としては減少しているらしい。とはいえ、体感的には事件は増えているように感じている人が多そうだ。連れ去りの発生件数そのものは一時減少し たが、この2年は横ばい。そのうえ「連れ去り事件がメディアで扇情的に扱われることが多くなった」(舟生氏)こと、そしてソーシャルネットワークサービス などにより被害情報が拡散しやすくなったことが、影響していると考えられる。

また、連れ去りの被害もひと昔前までは身代金目的が主だったが、いまや連れ去ること自体が目的になっているため、すべての子どもがターゲットになってい る。まさかうちの子が……と思っていた層も、“うちの子もターゲットになるかもしれない”と感じるようになった。「身代金目的でないとなると、どうすれば 子どもを取り戻せるのか見当が付かないことが不安感につながり、“体感治安”が落ちているのでしょう」(舟生氏)。

■小学生未満の連れ去りは男児が多い

実際、スーパーや公園でトイレに行ったほんの3分の間に連れ去られた、あるいは犬の散歩に行った子どもが連れ去られたなど、自宅から離れていない、普段 から足を運ぶ安全と考えていたエリアで被害にあった例もある。ターゲットが無差別になったということは、“いつどこで”被害にあいやすいかが予測しにくい 状況だということだ。

さらに、連れ去り被害と言えば女児のイメージがあるかもしれないが、「男児でも性犯罪目的での連れ去りがたくさん起きている。2013年は小学生未満で は男児の方が連れ去りの被害にあう件数が多かったくらい」(舟生氏)だ。現状では、男児がより多く連れ去られる理由の1つとして、親子ともに、幼少時から こうした被害にあわないように注意されている女児よりも、警戒心が薄いことが考えられるそうだ。さらに男児の場合、小さいうちは「もの」の誘惑につられる ケースが多いのも特徴で、「ゲームがあるよ、おもちゃがあるよなど、気軽に声をかけられて、連れ去られる」(舟生氏)ことが多いという。

連れ去り被害全体としては小学生の女児が最も多い。一般的に、中学生、高校生にもなれば連れ去りの被害はかなり減りそうに思えるが、「中学生、高校生でも依然として連れ去りの被害が多いのが実情です」(舟生氏)。

こうして見るとターゲットは無限大で、まるで打つ手がないように感じてしまうが、「今までは意識していなかった危険を知るだけでも、対策になる」(舟生 氏)といい、「子どもの安全の基本は、2方向から。1つは親が対策を考えて対策グッズを持たせたり、家庭でルールを決めるなど、親からの安全対策。もう1 つは、子ども自身が危険回避能力を高める、本人の安全対策。もちろん小学生未満、あるいは小学校低学年のうちは本人の危険回避能力を高めることには限度が ありますが、この2方向からの安全対策で、犯罪にあう確率はぐっと下がる」(舟生氏)という。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140806/1059426/?n_cid=nbptrn_top_osusume

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