「アイソン彗星」とは2012年に発見された彗星で、一時は満月より明るくなるかも…という予測も出た。これが、11月末から12月初旬にかけて接近するのだ。
ちなみに、ISON(国際科学光学ネットワーク)の40cm反射望遠鏡で発見されたことから、この名前が付いた。国立天文台天文情報センター(東京・三鷹市)・専門研究員の臼田-佐藤功美子さんは言う。
「アイソン彗星の特徴は、太陽をかすめる軌道を持つこと。太陽に最接近するのは11月29日ですが、この前後2~3日は太陽に近づきすぎて観測が困難です。11月24日以前、または12月4日以降に明け方の東の空低くに注目してください」
最接近時の太陽との距離は約190万km。太陽の直径が140万kmなので、文字どおり「太陽をかすめる」彗星だといえる。その後、12月26日に地球から約6400万kmの距離を通過する際も、「世紀の大彗星」として夜空に出現する可能性がある。
なお、アイソン彗星が太陽に近づくのは今回の一度きり。これを受けて、各地で観測イベントが予定されている。
東京・六本木ヒルズの森タワーでは、「六本木天文クラブ」主催で12月6日~8日(4時~)に日本一高い屋外展望台「スカイデッキ」で観察会が行われる。天文台を有する宿泊施設、奈良・大塔コスミックパーク「星のくに」でも12月7日に観測会を行う(翌日早朝)。また、山梨県立科学館では「星を見る会~アイソン彗星特別観望会~」と題して、12月15日4時30分から展望テラスで観望会を実施する。静岡・浜名湖遊覧船では12月14日の夕暮れ時に「冬のアイソン彗星観望会」クルーズ(フラワーパーク港発着)が予定されている。
彗星は流れ星と違って、観測できる時間は長い。何らかのお願いをしてみると、ご利益があるかも!?
(石原たきび)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20131121-00033202-r25