振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害額が、今年1~6月で211億6708万円に上ったことが8日、警察庁のまとめで分かった。過去最悪だった昨年の上半期を約56億円(36%)上回り、1日平均1億円を超えている。
増加が目立つ手口は、息子を装って使い込みや借金の穴埋めを無心する「おれおれ詐欺」で、約24億円(52%)増の約72億円。インターネットの有料サイト利用料などの「架空請求詐欺」は3倍以上に増えて約24億円、医療費を返すなどと偽る「還付金詐欺」は約8億円に倍増した。
パチンコ攻略法など「ギャンブル必勝法の情報提供」を名目にした詐欺も、約13億円で4倍に増加。最近は「ロト6(数字選択式宝くじ)の当選番号が事前に分かる」とうそをつく手口が急増し、半数以上を占めた。
金融商品の取引を装った詐欺は約84億円で2%減ったが、被害額は最も多かった。
時事通信
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