埼玉、群馬県境にあるダム湖で南魚沼市の土木作業員、佐野航(わたる)さん(当時19歳)とみられる白骨遺体が見つかった事件で、傷害容疑で逮捕された5人のうち、容疑を否認していた同市の建設会社社長、更科朗(ほがら)容疑者(35)ら2人が容疑を認める供述を始めたことが、捜査関係者への取材で分かった。佐野さんへの暴行は日常的に行われていた疑いがあり、「しつけの一環だった」と供述している容疑者もいるという。
逮捕容疑は、共謀して09年12月~10年2月、更科容疑者が経営する建設会社の事務所2階で、佐野さんを拳や木刀などで殴り、顔面打撲などのけがを負わせたとしている。
南魚沼署の捜査本部によると、佐野さんと更科容疑者らは事務所に併設された寮で寝泊まりしていた。暴行は複数回にわたって行われていたといい、日常的に暴行が加えられていた疑いがあるとみて、調べを進めている。
一方、佐野さんとみられる遺体が見つかった現場の約900メートル下流のダム湖では10年4月、別の男性遺体が発見されており、捜査本部はこの男性も同社に出入りしていた関係者の可能性があるとみて身元の特定を急いでいる。
県警は12日、5容疑者を新潟地検に送検した。
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