東京都八王子市のスーパー「ナンペイ」大和田店で1995年7月、アルバイトの女子高校生ら3人が射殺された強盗殺人事件で、警視庁が、カナダ在住の中国人の男(41)が事件について何らかの事情を知っている可能性があるとして、カナダ当局に旅券法違反容疑で男の身柄の引き渡しを要請していることがわかった。
捜査関係者によると、男は事件当時、日本にいたが、その後出国。カナダで身柄を拘束されていた。同庁が、麻薬密輸罪で中国で2010年4月に死刑が執行された武田輝夫元死刑囚(当時67歳)から刑執行前に事情を聞いたところ、「中国人の男から、事件に関与した人物を知っていると聞いた」と証言したという。
事件は95年7月30日夜に発生。パート従業員の稲垣則子さん(当時47歳)とアルバイトの高校2年生・前田寛美さん(同16歳)、同・矢吹恵さん(同17歳)の3人が射殺された。拳銃はフィリピン国内で製造された38口径「スカイヤーズビンガム」と判明。警視庁は今月、フィリピンの製造工場に捜査員を派遣、製造時期や販路などの特定も進めている。
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