インターネットの薬物密売サイトを利用していた容疑者のうち、7割近くがネットで初めて薬物事件に関わっていたことが19日、警察庁の調べで分かった。密売サイトを自分で探していた容疑者は9割近くで、薬物未経験者が能動的に薬物を入手する手段としてネットを利用している傾向をうかがわせている。
ネットを利用した薬物密売事件が増加傾向にあることから、警察庁では利用実態を把握するため、平成23年中にすべての薬物事件の単純使用などで検挙された容疑者のうち、薬物密売サイトを利用していた337人について調査した。
薬物事件の前歴がなかった容疑者は227人(67・4%)と、7割近くがネットで初めて薬物事件に関わっていた。密売サイトを知った経緯では、「自分で探して」が303人(87・6%)で最も多かった。アクセス時の利用媒体では、260人(74・1%)が携帯電話を使用していた。
男女別では、男251人(74・5%)、女86人(25・5%)。年齢別では、30代が137人(40・7%)で最も多く、これに20代の97人(28・8%)が続き、両年代で全体の約7割を占めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120420-00000512-san-soci