住民安全ネットワークジャパン:小川です。
昨年の秋頃より、当NPOからの不審者情報メールの遅延に関するお叱りの声やお問い合わせがいくつか寄せらていることを受けまして、これまでに原因の究明及び、問題の解決に努めてまいりました。
この件につきまして、原因及び、対策について説明させていただきます。
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当初、私どもは当システム運用に使っているコンピューター(サーバー)の処理速度の問題だと推測しておりました。
特に東日本大震災直後の計画停電に関する情報掲載をしていたころなど、瞬間アクセスが集中し市民の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
この経験を元に早期のサーバー増設に取り組み、現在のところ、当初1基だったサーバーを2基に増やし、現在は3基体制にするための準備を推進しております。しかし、問題の根源は当方の関知するところ以外に存在していたようで、むしろ、そちらのほうが大きな問題だった…ということが判ってきました。
現在、大手ファーストフードチェーンや家電量販店などでも、お客様向けの会員メールが運用されていますが、そこでも同様の遅延が大問題となっています。
この原因は、想像を遥かに超えたスピードで普及しているスマートフォンの膨大なデータ通信量にあります。
スマートフォンは、1台で従来の携帯の20台分ともいわれる量の通信が行われています。
docomoの予測では、来年3月までに全ての携帯電話の7割がスマートフォンになるだろう、とも言われています。
そのスマートフォンが、急激に普及し広く一般に使われるようになったのに対し、基地局アンテナ等のハード面での整備が追いつかないために、通信障害が頻繁に発生しているようなのです。
さらに、スマートフォンのインターネット機能は従来のi-modeやezwebなどと全く違う仕組みを使っているために、通常の携帯電話で当たり前にできたことがスマートフォンではできないといったことも多数おこっているようです。
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わかりやすく説明しますと
いっぺこと高機能携帯を使ったら災害のときみたいにアンテナが使用範囲を制限するんだっと。
そしたら、使いたい時使えなくなっちゃったらしい。
災害時に携帯が繋がらないあれといっしょ!それが普段からしょっちゅう起こっているのだから困ったもんだ。
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当NPOとしましても、サーバーの増強や細かいテクニックを駆使して改善に向かって努力をしておりますが、携帯キャリア側の問題が解決しないことには、抜本的な改善に結びつかないのが現状です。
キャリア側の問題が解決さえすれば、メール遅延の問題も、必ずや劇的に改善されるはずですので、今しばらくご迷惑をお掛けするかもしれませんが、何とぞ御理解の程よろしくお願い申し上げます。
住民安全ネットワークジャパン:小川より