SKYMAXです。
辺りが夕闇に包まれる頃、緑色に脈打ちながら、小さな光が現れました。
ひとつ、またひとつ・・・小さな光が集まってきます。
まだ明るさの残る空を、ゆっくり漂うようにホタルが飛んでいます。
私の目の前にふわりと留まると、緑色に光る下腹を見せています。
私たちが子どもの頃から親しんできた優しい光、懐かしい光。
ホタルを眺めていると童心にかえるようです。
私はホタルの舞う星空の下で、星座を覚えてきました。
星座の写真を撮影中にホタルがカメラの前を横切って、星座の写真が台無しになったことも、今では懐かしい思い出です。
かつて、中越沖地震でこのホタルの沢も土砂崩れにあってしまいました。
地震の翌年はホタルの数も大幅に減ってしまいました。
それが数年かかって、ようやく回復してきました。
自然の回復力には驚くばかりです。
・・・あの大地震や津波に襲われた東北地方の山や沢は大丈夫でしょうか?
被災地に再びホタルの舞う、安らかな夕闇が訪れる日がくることを願うばかりです。