長岡市の国立長岡工業高等専門学校で2月、1年生だった佐藤史歩さん(当時16歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕、送検され鑑定留置されていた同級生の男子学生について、刑事責任能力を問えるとの鑑定結果が出たことが11日、捜査関係者への取材で分かった。新潟地検は16日までに新潟家裁に送致する方針。
学生は事件当時16歳で、少年法では犯行時16歳以上の少年が故意に被害者を死亡させた場合、原則として検察官送致(逆送)しなければならない。家裁が逆送し、地検が殺人罪で起訴すれば裁判員裁判の対象となる。
学生は2月14日、同校校舎4階の講義室で、佐藤さんの腹などをナイフで刺して殺害した疑いで、長岡署に殺人容疑で逮捕された。学生は佐藤さんを刺して屋外に突き落とした後、自らも飛び降り自殺を図って重体となり入院。同署などによると逮捕当初、容疑について「記憶にない」と供述していた。地検は事件当時の学生の精神状態を調べるため鑑定留置していた。
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