2012年に認知された振り込め詐欺の被害額が前年比27.1%増の161億6277万円となり、3年連続で増えたことが31日、警察庁のまとめで分かった。10月と12月は月額20億円を超え、年間250億円以上の被害が出た最悪期(04~08年)の水準に戻っている。
認知件数は2.7%増の6401件で、微増にとどまった。しかし、1件当たりの平均が272万円で27.7%増え、被害額全体を押し上げた。同庁は「犯行グループが、取引金額の上限がある口座振り込みを避け、被害者から現金を直接受け取る手口を増やしたため」と分析している。
被害者の過半数は70代以上で、60代を含めると8割を占めた。女性の方が多く、男性の3倍に上った。
[時事通信社]
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