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<北朝鮮>ミサイル失敗 発射直後に爆発

北朝鮮は13日午前7時39分ごろ、同国北西部・東倉里(トンチャンリ)の西海(ソへ)衛星発射場から「人工衛星打ち上げ」名目で長距離弾道ミサイルを発射した。日本政府など各国政府によると、ミサイルは上空150キロまで飛んで爆発し、破片は韓国西方の黄海に落下した。ミサイル打ち上げは06年と同様に失敗し、北朝鮮も認めた。自制要求を無視して北朝鮮がミサイルを発射したことに国際社会は批判を強めており、国連安全保障理事会は対応を協議する。

北朝鮮の朝鮮中央通信や朝鮮中央テレビは13日正午過ぎ、「午前7時38分55秒に発射した。地球観測衛星の軌道進入は成功しなかった」と失敗を認め、「科学者、技術者、専門家が現在、失敗の原因を究明している」と伝えた。

「ミサイル発射」の一報は、韓国メディアが発射直後の午前7時50分ごろ伝え、米メディアも続いた。日本政府は田中直紀防衛相が午前8時23分に記者会見し、「7時40分ごろ、北朝鮮からなんらかの飛翔(ひしょう)体が発射されたとの情報を得ている。1分以上飛行し、洋上に落下した模様だ。我が国の領域への影響は一切ない」と述べた。

野田佳彦首相は午前11時過ぎ、安全保障会議で「発射は明確な国連安保理決議違反であり、安保理での対応を含め、関係国と緊密な連携を図る」と指示した。

米ホワイトハウスは報道官声明で、打ち上げは失敗とした上で、「地域の安全を脅かし、国際法に違反する挑発的行為」と非難した。韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日朝、青瓦台(大統領府)で緊急の外交安保担当閣僚会議を開催。金星煥(キム・ソンファン)外交通商相は、「北朝鮮のミサイル発射は失敗した。どのような発射も禁じた国連安保理決議に明確に違反している」との政府声明を発表した。

韓国国防省の会見によると、ミサイルは1発で発射から1、2分後に空中爆発し、二十数個の破片が韓国京畿道平沢(キョンギドピョンテク)から、全羅北道群山(チョルラプクドクンサン)の西方沖の西海(黄海)に落下した。ミサイルは3段式で、米軍は「テポドン2号」と発表した。北朝鮮は弾頭部分に衛星を搭載すると主張していたが、韓国軍高官は、黄海の韓国軍イージス艦の探知情報を基に「ミサイルは第1段と第2段が分離されないままバラバラになった」との見方を示した。

発射情報について、日本政府は、米軍の早期警戒衛星の早期警戒情報(SEW)が熱感知によるミサイル発射の兆候を探知し、北朝鮮西岸から南に向けて発射が確認されたとしている。日本上空の通過にそなえて配備した沖縄・石垣島など7カ所の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)は発射しなかった。

国連安全保障理事会は13日午前10時(日本時間13日午後11時)に会合を開き、北朝鮮のミサイル発射を受けた対応を協議する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120413-00000035-mai-int

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