広がる交流のハーモニー 障害者が会場運営に参加 仙台
精神障害者が運営を手伝い、聴衆が飲み物を手に気軽にクラシックを楽しめるコンサートが19日夜、仙台市青葉区昭和町のカフェ「cafe225」で開かれる。青葉区の障害福祉サービス事業所「仙台メンタルヘルスサービス」のスタッフと利用者が企画し、「障害の有無にかかわらず交流できる場にしたい」と意気込んでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000025-khk-l04
メンタルヘルスサービスは精神科医院「原クリニック」(青葉区)が運営する。精神障害者の就労支援や生活訓練などを行う多機能型施設で、コンサートは就労実習先を紹介するなどしてきたNPO法人「みやぎこうでねいと」が主催する。
当日は仙台市などで活動するアマチュアオーケストラ「アンサンブルOdS」のフルート、バイオリン、ピアノなどの演奏者5人がクラシック約10曲を披露する予定。
音楽と健康をテーマにした東北大未来科学技術共同研究センター(NICHe)の市江雅芳教授の講話もある。
運営を手伝うのは、仙台メンタルヘルスサービスの利用者で、20―40代の精神障害者の男女4、5人。
企業への就職を目指し、グループミーティングやパソコン操作で集中力を高める訓練などに取り組んでいる。当日は会場の準備やチケットのもぎり、飲み物運びを担当する。
障害者自立支援法の施行(昨年4月)後、全国の作業所などで障害者の工賃アップを図る取り組みが活発化する中、収益性のある事業を探る試みでもある。
コンサート担当スタッフの細谷由紀子さん(32)と千川原友希さん(32)は「間近でクラシックに親しみ、心と体の健康を考えてもらう機会にもなれば幸いです」と話している。