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2007年10月01日
大人の盲点…子どもの「ネットトラブル」体験談
神戸市内の私立高校3年の男子生徒が飛び降り自殺した事件は、携帯電話を利用したインターネット上で嫌がらせがあったとされる。子どもたちに広がるネット上のトラブルや対応について、保護者らから体験談が神戸新聞に寄せられた。そこには、陰湿ないじめの実態のほか、対応が追いつかず、たじろぐ学校や大人の姿があった。
大人の盲点…子どもの「ネットトラブル」体験談-gooニュース
◆「出会い系」に娘の番号
まず紹介するのは、神戸市内の中学三年の女子生徒のケース。母親によると約一年前、出会い系サイトに携帯電話番号が勝手に載せられた。知らない大人から電話がかかってきたり、ネット上に悪口を書き込まれたりするなどの被害に遭った。前後して数人の友だちからは、「友だちやめる。これからはかかわらないで」と一斉にメールが届いたという。
ショックを受けた女子生徒は自宅に引きこもるように。一度は立ち直りかけたが、再び同じようないじめに遭い、不登校になったという。
「こんなことが普通に行われているということを知ってほしい」と母親。「メールアドレスをすぐに変えて他人になりすまし、(相手を)わなにはめたり、文句を送ったり。先が見えない怖さがある」と指摘し、「今は携帯は持たせていません」と締めくくった。
◆中傷すぐに消去できず
「親がもっと子どもの世界を知るべき」とするのは、神戸市内の私立高校生の母親。
子どもが書き込みをする携帯電話のホームページ(HP)の存在を知り、検索した。七月、娘が掲示板で中傷されているのを見つけた。
いじめの危険を感じ、学校に相談した。しかし、学校側はHPの存在に驚くばかりだったといい、「『学校が立ち入る問題でも…』、というムードで具体策は講じてもらえませんでした」。
娘のふさぎ込む様子が目立った。HPの管理者に書き込みを消すようメールで依頼したが、一度目は反応がなかった。再度の要請で消去されたが、数日間は書き込みがそのまま残った。「問題がある書き込みは、誰もがすぐに消去できるシステムが必要」と訴える。
母親は学校に早急な対策を求める一方で、こう警告する。「親として、最近の子どもの流行を同レベルで関知すべき」「大人が現状を深く知る努力をし、その上で子どもたちに危険を伝えないと、ネット上のトラブルが大きな問題につながる」
投稿者 kasai : 2007年10月01日 17:02