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雑穀パン:授産施設で製造販売 花巻の「こぶし苑」、岩手大と共同開発 /岩手

◇健康志向の客に人気
 花巻市湯口の知的障害者通所授産施設「こぶし苑」(増子義久園長)は、パン工房「銀の鳩(はと)」をオープンさせ、県産のヒエなどを原料にした雑穀パンの製造販売を始めた。施設利用者の就労の場を増やすため、岩手大に共同研究を提案し、製造技術などの指導を受けた。岩手大によると、福祉施設との共同研究は全国でも珍しく、取り組みが注目される。【湯浅聖一】
 県内の雑穀生産量は741トン(05年)と全国の6割を占めトップ。それに目を付けた増子園長が岩手大に加工技術の支援を働きかけた。昨年3月から雑穀研究の第一人者である西沢直行特任教授が製造方法を指導し、障害者教育に詳しい名古屋恒彦教育学部教授が利用者の適正配置などを受け持った。
 施設敷地内に約5000万円をかけて建てられた工房は、木造平屋建てで総床面積は約154平方メートル。利用者8人が二戸市産のヒエや小麦、ライ麦などを使って製造する。西沢特任教授によると、雑穀を混ぜたパンは膨らみにくいため、製品化までに相当の試行錯誤があったという。
 パンは「雑穀と大地のめぐみのパン」と名付けられ、▽レギュラー▽レーズン入り▽くるみ入り--の3種類を1日計約300個製造し、価格は490~660円。在来のヒエは、善玉コレステロールの数値を上げることが西沢特任教授の研究で分かっており、動脈硬化症や糖尿病の改善・予防に期待できると、健康志向の客に人気があるという。
 こぶし苑は花巻温泉に近く、これまで宿泊施設などで使うおしぼりのリースやタオルの印刷などを受注してきた。しかし、昨年6月の岩手・宮城内陸地震後は、風評被害によって宿泊客が減少。それに伴って受注量も減っていた。増子園長は「選択肢を増やすことで、多くの利用者に働く喜びを感じてほしい。社会で安定した生活ができるよう工賃にも還元したい」と話す。
 県障がい保健福祉課の担当者は「授産施設での商品開発はあまり進んでいなかったが、今回のような大学との協力はモデルケースになる。県としても広い視野から連携を模索し、優れた取り組みを広めていきたい」と高く評価している。
 工房は午前9時~午後5時。土日曜は休み。6月をめどにネット販売も計画している。問い合わせはこぶし苑(0198・28・2088)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000027-mailo-l03

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2009年05月14日 06:40に投稿されたエントリーのページです。

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