リップル旅行企画:障害者の視点で企画立案 米子で業務行う団体設立 /鳥取
◇旅行社に提案し、紹介料受け取る 「将来は就労の場に」
障害者のニーズに合わせた旅行の企画立案を業務とする障害者団体「リップル旅行企画」が米子市で設立された。企画を提携先の日本交通旅行社米子営業所(同市目久美町)に提案、同社から紹介料を受け取る。将来は障害者が就労できる職場に育てたいと意気込んでいる。
「米子市手をつなぐ育成会本人の会」会長を務めている世良井充代表(35)ら米子、境港市と大山町など県西部の18~63歳の障害者11人で構成。第1弾企画の「木次の桜と島根ワイナリー」(1人8000円)は4月11日、貸し切りバスで出発。日帰りで島根県雲南市の木次川土手の桜並木と温泉など組み合わせている。参加者を募集している。
同会などによると、障害者の旅行は介護者の付き添いや車椅子の利用、入浴などで制約が多く、気軽に行けないのが実情。障害者の視点で企画してほしいという要望が強かったという。第1弾企画では、通常は1時間の浴場貸し切りを装具着脱などの時間を考慮して2時間にした。
リップル旅行企画は企画立案のほか、勧誘もするが、提案を生かした実際の旅行プラン作りと募集は旅行社側が担当する。日本交通旅行社米子営業所の田中隆係長は「障害者団体のほか養護学校や体が弱っているお年寄りなども利用しやすい。新鮮な発想で、市場性があると判断した」と乗り気だ。
世良井代表は「年3回程度の企画を考え、障害者が外出する機会を増やしたい」と話している。
問い合わせはNPO法人、地域活動支援センター「おおぞら」内の同旅行企画(0859・23・0825)へ。
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