◎高岡コロッケ 高岡駅地下にオープンへ
JR高岡駅の地下街に今夏にも、高岡コロッケを販売する店が誕生することになった。高岡市のNPO法人「えいぶる」が、知的障害者の就労訓練の一環として計画を進めている。「コロッケのまち高岡」の知名度は高まっているものの、これまで駅近くで高岡コロッケを食べられる店はなかった。同法人は駅地下のにぎわい創出につなげるとともに、障害の有無を越えて交流できる場にする考えだ。
計画では、駅地下にある約七十平方メートルの空き店舗と賃貸契約を結び、東海北陸自動車道が全線開通する七月五日に合わせて開店を目指す。近く全会員を対象に説明会を開いて合意を得た後、詳細を詰める。
コッペパンにコロッケをはさんだパンを販売するほか、昨年三月に同法人が高岡市大手町で開店した「パン工房トースト」で取り扱うあんぱんやクロワッサン、デニッシュなども取り扱う。駅地下に店を構えることで、知的障害者らが安心して通える利点もある。
養護学校卒業生の就職を取り巻く環境は厳しく、卒業生を雇う企業はまだまだ少ない。同法人は知的障害者が一人でも多く働ける職場を増やそうと、二〇〇六年十月に発足。「パン工房トースト」で知的障害者と雇用契約を結ぶなどして、まちなかでの就労支援を続けている。
新店舗では、作業所で作った小物や手芸品なども展示販売する。神島健二理事長(54)、宇波真一郎理事(56)は「障害者の就労支援の輪を広げ、駅地下の活性化にもつなげたい」と話した。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20080503201.htm