閉校小学校が福祉施設に変身
3月末に閉校した尾道市御調町、旧上川辺小の校舎が今夏、知的障害者や地域住民らを対象にした福祉施設に生まれ変わる。5年前に閉校した同町の旧大和小も1日から障害者の作業所として開所。かつての学びやを生かした福祉の取り組みが広がっている。
旧上川辺小校舎は、同町の社会福祉法人「若菜」(藤本英次理事長)が市教委から有償で借り、8月中のオープンを目指す。施設名は「川辺の里」。1階は地元のお年寄りを対象に食堂や風呂などを設置。2階は主に知的障害者が共同生活を送る定員10人のケアホームを整備する。3階は多目的ホールや交流室に使う。
旧大和小校舎は、同市の社会福祉法人「尾道のぞみ会」(高垣等理事長)が、久保町で運営する精神・知的障害者らの就労支援事業所「瑠璃(るり)の屋形」の第2作業所として活用を始めた。