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手作業の結晶「特選素材」に 「牡鹿半島の塩」

 宮城県石巻市の社会福祉法人「石巻祥心会」が運営する知的障害者通所授産施設「サンネットなごみ」で作る「牡鹿半島の塩」が、仙台市の焼き肉チェーン店に採用され、人気を集めている。地元の海水を丁寧に加工した地道な作業の結晶が、食の安心安全が叫ばれる中、「地産地消」に力を入れる企業ニーズにマッチした。障害者の社会参加促進につながり、施設利用者の励みになっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000007-khk-l04

 採用したのは、仙台市内で「焼肉レストランひがしやま」など7店舗を展開する飲食店チェーン東山(宮城野区)。県内産素材にこだわった新商品「黄金の東山ビビンバ 塩味」の味付けに使用し、1月から焼き肉店全6店舗で提供している。
 メニュー表には塩がなごみの商品であることを明記。ミネラルが豊富で甘みとうま味があるのが特徴だ。「塩がうまい」と客の評判も上々という。

 なごみは2002年から塩作りに取り組み、同年に開所した牡鹿分場(石巻市鮎川浜)に製塩施設を持つ。魚類の洗浄などに使う、浄化殺菌された牡鹿半島沖の海水を牡鹿漁協や石巻魚市場から無償で譲り受け、大鍋で煮詰め、塩の結晶を取り出す。水分を蒸発させるのに太陽熱も利用する。
 作業は牡鹿分場の利用者2人が主に携わる。袋詰めは、なごみ本所(同市蛇田)の利用者も含め全40人が担当。自分たちが作った塩が、社会で役立つという自信や仕事への励みになるという。
 牡鹿半島の塩は「地道な作業を根気強く続け、品質が安定している」(東山)と“特選素材”に評価。東山の中山栄一調理部次長は「良い商品があれば、授産施設の商品を今後も使いたい。障害者の社会参加の一助になれば」と話す。
 なごみの宍戸義光施設長は「生産は月20キロが限度。納品を生産ペースに合わせてくれるのがありがたい。企業との信頼関係を築き、障害者自立へのステップにしたい」と話している。

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2008年03月05日 10:29に投稿されたエントリーのページです。

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