「奴隷労働」、7年前に察知 札幌市
「食堂で無報酬のまま奴隷のように働かされた」として、知的障害がある4人が元経営者らに損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した問題で、札幌市が7年前の01年、障害者手帳の更新に当たって面談した際、「過重労働が疑われる」と判断しながら事実上放置していたことがわかった。4人は13~31年間にわたって長時間労働を強いられ、障害年金も横領されていたことがわかっている。札幌市が対応していれば早くに保護できた可能性があり、市は「当事者の方には大変申し訳なく思っている」と、非を認めている。
札幌市によると、市の知的障害者更生相談所が01年8月、障害者手帳の定期更新の際に、今回提訴したうちの1人と面談。担当職員が「疲労がみられ、長時間勤務していることも考えられる」と文書に記録していた。
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