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EM団子で川を浄化 障害者と住民が協力(和歌山)

 白浜町の江津良川で、障害者と地域住民が有用微生物群(EM)を活用した河川の浄化に取り組む。EMの関連商品を製造販売する知的障害者通所授産施設「白浜コスモスの郷」(同町三段)の通所者が町やNPO法人の協力で、ヘドロの浄化に効果があるとされるEM団子1300個を用意した。22日に、地元の江津良地域の住民と一緒に団子を川にまく予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000001-agara-l30

 海水浴場近くの住宅街を流れる江津良川は、水量が少なく、あまり水の流れがない。生活排水も流れ込んでおり、地元の瀬戸4丁目(江津良)町内会(116世帯)では毎年5月、住民らがごみ拾いやヘドロの吸い上げ、雑草の刈り取りなどの清掃活動をしている。春ごろから汚れが目立ってくるという。
 山口浩良町内会長は「地元の川をきれいにする試みとして江津良川を選んでもらったので、住民に参加を呼び掛けたい」と話す。近く回覧板で地域住民に趣旨を説明し、EM団子投入への参加を呼び掛ける予定。
 EM団子は、田辺市稲成町のエコ和歌山の倉庫で、白浜コスモスの郷の通所者9人とNPO法人紀州茶がゆ(羽山成一理事長)のメンバー、白浜町の職員らで製造した。
 EMぼかしとEM活性液、赤土を混ぜ合わせ、野球ボールほどの大きさの団子状に丸めた。川にまくまで、倉庫内で発酵、熟成させる。団子を一つ一つ丁寧に丸めていた通所者の女性(36)は「EM団子の効果が出て川がきれいになれば、地元の人たちも暮らしやすくなると思う」と笑顔を見せた。
 コスモスの郷では、障害者の収入源の一つとしてEM活性液を受注生産しているほか、EMぼかしを製造販売している。作業支援員の尾崎明道さんは「この取り組みを通じ、地域の人たちに障害者を理解してもらうことで、地域生活への移行がスムーズになれば。地域の環境美化に役立て、施設のEM商品の知名度を高めたい」と話す。
 22日には、通所者と紀州茶がゆのメンバー、地元住民でEM団子1300個をまくほか、EM活性液1000リットルを散布する。
6月に効果発表
町の環境フェア
 団子をまく前後の水質調査はエコ和歌山が実施する。同社と紀州茶がゆは2006年5月、田辺市新庄町を流れる出井川のヘドロを浄化する試みで、河川にEM団子を投入した。奧山雅司社長は「出井川では投入してしばらくヘドロが少なくなった。水質も改善された」と言う。
 白浜町の民生課と生活環境課も協力しており、EMによる江津良川の浄化の効果は、6月に開かれる町の環境フェアでも紹介される。
 この河川浄化の取り組みは、障害者の施設から地域生活への移行を進める07年度県障害者地域移行促進事業。複数の障害者が地域で共同生活をするグループ(ケア)ホーム開設に当たり、地域住民に障害者への理解を深めてもらう。
 コスモスの郷を運営する社会福祉法人白浜コスモス福祉会のグループ(ケア)ホームは現在、同町堅田に「コスモスホーム」があり、08年度中にも、その近くに2つ目のホームを開所する予定。

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2008年03月01日 08:10に投稿されたエントリーのページです。

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