バイオ燃料:視察相次ぐ 製造工程に注目--豊前・障害者就業支援センター /福岡
廃食油からバイオディーゼル燃料(BDF)を製造する豊前市八屋の「障害者就業支援センター」に、自治体などから視察が相次いでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080207-00000284-mailo-l40
6日には、行橋市とみやこ町の職員でつくる自主研究グループ「資源有効利用研究会」(事務局・行橋市)のメンバー8人が訪れ、取り組みを見学した。
センターは04年4月、豊前市障害者地域生活支援センター「すずの家」内に開設された。環境に優しいBDFの製造を障害者の就労支援につなげようと、07年5月からまちづくりNPO法人「プロジェクト・ボダイ」(栗焼〓理事長)と協力して製造を始めた。
研究会は、京築広域圏事務組合第1給食センター(行橋市)から出る廃食油の有効活用を目指して07年5月に有志15人で設立。現在は、廃油からせっけんを作る取り組みを進めているが、BDF燃料を市のごみ収集車に導入する計画を検討しており、センターを視察した。
6日は、すずの家事務局が製造に至る経緯や初期投資、BDFが豊前市バスで使用されている現状などを説明。メンバーは実際の製造工程を見学し、製造プラントの取り扱いなどについて村上所長に質問していた。
センターには、秋から東京都三鷹市議団など十数件の視察が相次いでいる。村上哲生所長(58)は「センターの取り組みが注目され、スタッフにはいいプレッシャーになっている。各地にBDF製造が広がり、障害者がかかわりを持てるようになればうれしい」と話していた。