知的障害男性を誤認逮捕 違法捜査で賠償命令
2件の強盗事件で逮捕、起訴され、無罪になった宇都宮市の知的障害の男性(56)が、違法捜査で精神的苦痛を受けたとして、国と栃木県に500万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が28日、宇都宮地裁であり、福島節男裁判長は訴えをほぼ認め、国と県に計100万円の支払いを命じた。
争点の「警察官の誘導で男性の自白調書を作成した」という男性側の主張について、福島裁判長は「警察官は、誘導尋問として許容される範囲を著しく超え、妥当性を欠く方法を用いた」と、県警の取り調べの違法性を認めた。
また、男性を起訴した検察官についても、「男性の自白調書に信用性を持たせようとする捜査に終始した」などと指摘、国側の違法行為も認めた。
男性は平成16年8月、暴行事件で逮捕され、強盗事件2件でも再逮捕された。しかし、刑事事件の判決言い渡し前に真犯人の男が判明したため、宇都宮地裁は17年3月、強盗罪について無罪判決を言い渡した。
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