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2007年09月19日

高3男子自殺  「あいつは収入源」 同級生ら言いふらす

 神戸市須磨区の私立高校で今年7月、校舎から飛び降り自殺した同校3年の男子生徒=当時(18)=に対し、同級生の少年(17)が金品を要求していた恐喝未遂事件で、男子生徒について複数の同級生が「金の収入源」などと周囲に話し、男子生徒がこの発言にショックを受けていたことが18日、学校関係者の話で分かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000075-san-soci

 兵庫県警は、男子生徒の自殺の背景に同級生らの金品要求があるとみて調べているが、自殺といじめの関連性をさらに裏付ける証言として注目される。
 関係者の話によると、男子生徒は入学直後から同級生数人に金品を要求されており、この同級生らは周囲に「あいつ(男子生徒)は金の収入源」と話した。さらに、3年になると10人以上が男子生徒に金をせびるようになり、複数の同級生が「金の収入源」と言い続けた。このような発言を聞いた男子生徒はショックを受けた様子をみせていたという。
 男子生徒は7月3日、「罰ゲームで金がたまった」などと記した遺書めいた紙を残して、飛び降り自殺した。男子生徒は金品を要求していた同級生の少年を含む計5人のグループ内で、「うそをついたら罰として1人あたり1万円を払う」と約束させられていたとされる。
 県警は17日、携帯電話のメールを使って金品を要求していたとして、恐喝未遂容疑で西宮市に住むこの少年を逮捕したが、金品要求には、複数の同級生がかかわったとみて、捜査を続けている。

■生徒ら不安げに登校
 自殺した私立高校3年の男子生徒に対する恐喝未遂容疑で同級生が逮捕されて一夜明けた18日、神戸市須磨区の同校では、朝から緊急職員集会を開くなど、教職員は事件関係の対応に追われ、生徒は不安げな表情で校門をくぐっていた。
 3年の男子生徒(17)は「自殺のあと、3年生だけが集まって集会が開かれた。その場で先生たちは、いじめがあったことについては触れていなかった。逮捕されたと聞いてびっくりした」と話し、足早に学校へ向かった。また、1年の男子生徒(15)は「事件のことはよく知らないが、同じ学校の人が逮捕されて驚いた」と不安げな様子だった。
 同校では、最寄り駅から校門までの約500メートルの間に教職員を配置して、生徒の通学を見守っていた。
 同校では、この日午前、同校と中高一貫の中学に在籍する生徒計約1600人に対し、時間をずらして学年集会を実施した。
 校長によると、集会では、自殺した男子生徒に黙祷(もくとう)をささげたあと、在校生に「こういう次第を引き起こしたのは私の責任」と謝罪、経緯の説明を行った。3年生には「彼が果たせなかった人生の一部を引き受ける気持ちでがんばってもらいたい」と呼びかけた。
 午後3時すぎの授業終了後はクラブ活動を中止し、すべての生徒を速やかに下校させるという。
 教頭は「ほかの生徒をできるだけ早く平穏な生活に戻してあげることが大切。時期をみて保護者への説明会も開きたい」と話していた。

投稿者 kasai : 2007年09月19日 09:31

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