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2007年08月17日
<中越沖地震>市や村の職員、過労相次ぐ 医師派遣しケア
新潟県中越沖地震の対応に当たってきた刈羽村で、全職員87人のうち半数以上が「夜、眠りが浅い」などと体調不良を訴えていることが分かった。同様に被害が集中した柏崎市でも8人が体調不良を訴えており、今月下旬をめどに内科医の検診を始める予定だ。職員の中には自ら被災した人も多く、両市村は地震発生から1カ月が経過する中で職員の疲労が蓄積していることを重視。今後、長期の復興施策に当たるために職員のケアに乗り出す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070816-00000046-mai-soci
今回の地震で、同市で8人、同村で1人が体調不良を職場で自己申告した。このため、同村は今月6日~9日、全職員を対象に保健師による健康相談を実施。半数以上が「イライラする」などと心理面での不調を訴えた。このうち、10人以上が「医師の診察が必要」という判断だった。
一方、同市も自己申告した以外に体調を崩している職員がいる可能性があることから、県市町村職員共済組合を通じて内科医の派遣を要請することにした。
同市によると地震発生時、職員1079人のうち、負傷者や休暇で旅行中だった人などを除き、約8割が1時間以内に登庁。県などの応援職員が到着する翌日まで、避難所での夜勤などを市職員だけで対応した。その後も、災害対策本部に詰めた職員の中には7月中、2日に1回のペースで泊り込む者もいた。また、水道、ガスの復旧工事に当たったガス水道局職員はほぼ全員が、今も休みが取れない状況が続いているという。
一方、職員自身の被災では、先月16日の地震当日に同市19人、同村6人が何らかの負傷をした。この中には業務中のけがも含まれているという。大半は軽い打撲や転倒で業務に支障はなかったが、同市では倒壊した自宅の下敷きになるなどした3人が今も県内の長岡市などの病院に入院している。
04年の中越地震では、発生約2カ月後に交通事故で亡くなった旧山古志村の男性職員(当時32歳)を、新潟県が復興業務による過労が原因の関連死と認定している。
職員の健康相談を担当する同市の担当者は「復興までは息の長い取り組みが必要になる。中越地震では初動時に復旧対策に当たった職員が数カ月後に疲弊して長期休暇に追い込まれたケースもあった。今後も必要に応じて、他の自治体から職員の応援を仰ぎたい」と話している。
投稿者 kasai : 2007年08月17日 05:42
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