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2007年10月13日
池田小・児童殺傷事件 被害者遺族の講演
池田小・児童殺傷事件で、長女を失った本郷紀宏さんの講演を聞いた。
その日の朝、
毎朝楽しみにしているテレビ番組の血液型占いで、自分の血液型が一等だったと喜んで学校に向かった小2の本郷優希ちゃんは、わずかその数時間後に、安全であるはずの学校内において、児童を無差別に殺す目的で侵入した男・宅間 守(翌年に死刑執行)による凶行の犠牲者となった。
今、本郷さんは、悲惨な事件の教訓を踏まえ、全国各地において「子ども安全」に関する講演活動を行っている。
「なぜ、自分の娘は殺されてしまったのか?」…真実を追い求めれば、追い求めるほど、「事件は未然に防げた」「娘は殺されずに済んだ」という思いを強くしておられる、と本郷さんは言っている。
元死刑囚・宅間 守の公判中の発言に、
「児童を殺す目的で学校に行った。しかし、もしも学校の門が閉まっていれば、それを乗り越えてまでして、学校に侵入したかどうかは分からない。」
この言葉が、今でも、本郷さんの心をしめつけている。
犯罪の機会を与えてしまったのはいったい誰なのか?
学校か?保護者か?地域か?
本郷さんのお話は、とても貴重なお話だった。
しかし、彼の話を誤って受け取ってはいけない。
彼は、「地域に開かれた学校」と反対のベクトルを与えようとしているのではないはず。
今こそ、真の意味で「地域に開かれた学校」を作り、犯罪予備軍にその機会を与えない社会を作って行こう。
それが重要なのではないだろうか?
投稿者 kasai : 2007年10月13日 01:14