菌床シイタケ:「あゆみ館」で栽培始める--御嵩の知的障害者通所授産施設 /岐阜
◇環境に配慮の新ブランド目指す お年寄りや中小企業と連携し
御嵩町中の知的障害者通所授産施設「あゆみ館」で17日、菌床シイタケ栽培が始まった。町ECOビジネス創出実行委員会(谷口鈴男会長)の協力で行うもので、地場産業としての広がりが期待されている。
中小企業、農林業従事者らと高齢者、障害者が連携して「環境に配慮した新ブランド」を目指す事業の一環。同施設の利用者や職員、ボランティアが栽培に取り組み、成功すればお年寄りらにも挑戦してもらう予定だ。
菌床は恵那市の障害者施設「恵那たんぽぽ作業所」から購入。オガクズを固めたブロックにシイタケの菌を混ぜ合わせてある。約60平方メートルのビニールハウスに500個を置いた。ハウスは、天候などによって微妙な調節をしながら室温25度、湿度60%を保つ。順調に育てば、1カ月で菌が黒くなり、さらに3カ月でシイタケが実るという。9月下旬から10月初旬ごろ、香り高い第1号を収穫予定。
同館の蔵澄寿磨子施設長は「栽培に成功して通所者らの賃金につながればうれしい。800個のブロックで採算が取れる。パン工房と同じようにシイタケが販売できるよう頑張りたい」と意欲を語った。谷口会長は「町内に広げれば地場産業として期待できる。材料は土に返せてムダがない」と“エコ・ビジネス”に期待をかけていた。
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