ダイキン工業グループ 障害者雇用の新工場が完成 大阪・摂津市
ダイキン工業グループの障害者雇用の特例子会社、ダイキンサンライズ摂津(摂津市)が摂津市内に建設していた新工場が完成、20日から本格稼働する。
新工場の延べ床面積は2862平方メートルで、閉鎖する旧工場の約3倍の広さ。旧工場が手狭となったため、昨年11月から隣接地に建設を進めていた。投資額は約8億円。油圧機器や空調機器の部品を生産するほか、両機器の設計業務にも取り組む。
同社では68人の障害者を社員として雇用しているが、新工場の完成を受け、平成23年度中に100人まで増員する。
ダイキンサンライズ摂津は、ダイキングループと府、摂津市が出資し、第三セクター方式で5年に設立。工場運営はすべて知的障害、肢体不自由、聴覚障害などをもつ社員に任せられており、昨年度は約1600万円の経常利益を計上した。
外部からの工場見学も多く、また毎年約100人におよぶ実習生を受け入れるなど、障害者の自立を支援する活動が注目を集めている。20日には橋下徹知事らが出席して完成式が行われる。
ダイキンでは、ダイキンサンライズ摂津のノウハウを活用し、中国・上海市のグループ会社でも積極的な障害者雇用に取り組んでおり、市政府から「身障者職業実習基地」の認定を受けている。