「山崎の合戦」クッキー作る 大山崎の授産施設、販路拡大へ期待
京都府大山崎町大山崎の障害者授産施設「町地域活動支援センターやまびこ」はこのほど、明智光秀と羽柴秀吉の戦いを題材にした「山崎の合戦クッキー」を作った。茶と白の2色構成で境目にアーモンドを載せ、天王山を挟んでにらみ合う両軍を表した。センターは「不況で仕事が減る中、いい商品ができた。販路を拡大したい」と期待する。
センターでは町内に住む知的、身体障害者9人が電気部品の組み立ての仕事を請け負っていたが、不況の影響で2月以降、受注が激減した。クッキーは新しい仕事を生みだそうと職員が考案した。
ココアが入った生地と入っていない生地を継ぎ合わせたクッキー。溶かしたチョコレートで境目に張り付けたアーモンドが、天王山になる。色の異なる生地それぞれには、明智軍と羽柴軍の兵士に見立てたチョコチップを並べた。包装には、両家の家紋である桔梗(ききょう)と桐(きり)の絵が描かれている。
6枚入り300円。今年4月末には、町の老人クラブと民生委員協議会から約280人分もの注文が入り、保護者も手伝って製作した。小畠正センター長は「従来のクッキーより手間がかかるが、利益率は高い。何とか町内外に販路を広げたい」と話している。