<精神障害者>50万人が社会不参加 研究班調査
精神科に通院する以外に社会参加をしていない65歳未満の精神障害者が推定で50万人程度いることが、社団法人・日本精神神経科診療所協会の研究班による調査で分かった。
研究班長の平川博之・日本精神神経科診療所協会副会長は「通院先に精神保健福祉士などの専門職を配置し、精神障害者に対する相談機能を強化することで、社会参加へ向けた支援を進めるべきだ」と話している。
同研究班は、全国の精神科診療所400カ所を抽出して調査票を送った。うち109カ所が、昨年12月中旬の任意の一日に受診した障害者計3768人について回答した。
その結果、594人(15.8%)が半年以上にわたって「就学・就労」「共同作業所などへの通所」「主な家事の担当」--のいずれもしておらず、通院以外に社会参加していなかった。期間が半年未満または不明だった人も加えると779人(20.7%)に上った。この割合を、全国の精神科通院患者270万人(厚生労働省の05年調査)と比較すると、推計で42.7万~55.9万人が社会参加していないことになるという。
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