授産施設:「オーヴェル」 あすで10周年迎え、記念のギフト菓子発売 /千葉
◇おいしさで徐々に人気獲得
社会福祉法人「千葉県福祉援護会」が運営し、パンや菓子を製造・販売する身体障害者通所授産施設「オーヴェル」(船橋市藤原8、大泉薫施設長)が7月1日に10周年を迎える。生地作りから袋詰めまですべて手作りで、丁寧な仕事ぶりとおいしさに人気は上々だ。10周年を記念して期間限定の菓子詰め合わせも販売する。
オーヴェルは98年7月にオープンした。現在は船橋市を中心に18~69歳の身体障害者ら27人が週に3~5日、1日4~5時間作業している。約40種のパン、約30種の焼き菓子を1日計約400個作り、施設内売店「デニッシュ」のほか、近くの公民館や企業へ巡回販売している。
当初は知名度不足で販路拡大に苦しんだが、6年ほど前から「モチモチした食感と果実やあんなどの具材が多い」と口コミで評判が広がった。2年前にはオリジナル焼き菓子「ソフトスコーン」を発売。「柔らかく甘さ控えめの上品な味」と看板商品になった。
大泉さんは「地域のみなさんに支えられてここまで来た。今後も力を合わせておいしいものを作りたい」と喜びを語る。
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