富士宮市役所:1階ロビーに喫茶コーナー 障害者の雇用確保の一環 /静岡
◇「手作り感」あふれる喫茶コーナー、来月末オープンへ
◇テーブルや椅子は間伐材使用/メニューはコーヒー、紅茶など
富士宮市は障害者の雇用確保の一環として、市役所1階ロビーに喫茶コーナーを開く。専門業者には依頼せず、市と市小規模授産所連合会が共同で作業。市職員も手伝い、「手作り感」を出す。早ければ3月末にもオープンする。
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同市役所には小規模授産所で障害者が作った製品を販売するコーナーがある。これを運営する連合会と市が話し合う中で、「市役所に来た人が休憩できる場所を作ってはどうか」との話が持ち上がり、検討を続けてきた。
ただ、増改築すれば数百万円掛かる。障害者の雇用確保のためとはいえ、厳しい財政状況の中では市民の理解が得られにくいと判断し、既存施設を利用することになった。
1階ホールに座席を設け、約30メートル離れた職員用の給湯室で飲み物を作る。注文を受けると商品をワゴンで運ぶ。テーブルや椅子は間伐材を活用し、職員が加工する。経費は数万円で収まるよう知恵を絞っている。
最大の課題は衛生面で、保健所と調整している。早ければ3月31日の日曜開庁日にスタートさせたい考えだ。メニューはコーヒー、紅茶、ココアを予定。連合会に施設利用料を払ってもらい、売り上げは連合会側に入る仕組みを検討している。
富士宮市企画経営課は「市民と行政が協力して取り組む『協働』の実例として、市民に知ってもらうきっかけにもしたい」と話している。