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地震から7カ月、交流の場再開

 中越沖地震から16日で7カ月。障害者の働く場で、災害に備えた防火工事などのため先月下旬から休業していた「たまり場喫茶 めぐ」(柏崎市松波2)が18日、再び店を開ける。同店代表の品田絹子さん(60)は昨年7月の地震発生からこれまでを振り返り、「地震で混乱した時も周りから応援してもらえた。もっと地域に溶け込んだアットホームな店にしたい」と語っている。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=108219 -新潟日報

 「めぐ」は障害者が働き、地域と触れ合う場を目指し、2005年に品田さんの自宅兼店舗を改装してオープンした。店の名前は、知的障害などがある二女の恵美さん(21)から取った。現在は知的、身体障害のあるスタッフ20人が交代で詰め、500円のランチやクッキーの調理、販売と接客に当たっている。

 地震による「めぐ」の建物被害は一部損壊だった。しかし食器などが割れ、いったん閉店せざるを得なかった。ただ1週間ほどたつと、スタッフは店に戻り始めた。それぞれ自宅に近い避難所に行ったが、地震の恐怖で情緒不安定になって大声を出したり、よく眠れずふさぎ込んだりした人が多かったためだ。

 こうした中、避難所となっていた店の隣の松波コミュニティセンターでは、炊き出しの食事を取りに行ったスタッフに、顔なじみの住民が「頑張って」「開店を楽しみにしてる」と声を掛けてくれた。品田さんは「障害者は思っていることを伝えづらく、混乱している災害の時は特に声が届きにくい。ありがたさを感じた」と感謝する。

 店の再開は、ガスが復旧した8月20日。初めは地震のショックで仲間やボランティアから離れず、少しの物音にも驚いて泣き出すスタッフもいた。しかし、客と触れ合い、仕事をこなすうちにスタッフに笑顔がよみがえった。

 先月下旬からの工事では調理場を広げ、より大勢のスタッフが働けるようにした。客席には新しいソファを入れた。恵美さんは「お客さんがいっぱい来てくれ、おしゃべりするのが楽しみ」と18日を心待ちにする。

 品田さんは「障害者が住みやすいまちは、みんなが住みやすい。地震を経験した柏崎がそんなまちになることが復興だと思う」とまな娘を見つめてほほ笑んだ。

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2008年02月16日 05:24に投稿されたエントリーのページです。

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