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2007年07月30日
中越沖地震 エコノミー症候群健診 血栓発見30人超える
新潟県中越沖地震で避難している被災者らがエコノミークラス症候群を発症するのを防ぐための検診が28日、柏崎市と刈羽村の避難所計7カ所で行われた。3年前の中越地震では、「車中泊」が原因とみられる同症候群の疑いで3人が死亡している。この教訓から、行政当局やボランティアらが予防を呼びかけたこともあり、今回は車中泊の被災者が大幅に減少した。しかし、避難所での窮屈な生活でも発症する恐れがあり、専門家らは今後も注意が必要としている。
平成16年10月に発生した中越地震では、地震発生後数日が経過しても、余震での住宅の倒壊などの恐れから「家の中に入れない」という被災者らが、車の中で寝泊まりする姿が多くみられた。
車中泊の場合、長時間にわたり同じ姿勢を取り続けるため、血液中に血栓が発生しやすくなる。最悪のケースでは、血栓が血管を詰まらせてしまうエコノミークラス症候群を発症する。
今回の中越沖地震でも、発生2日後の18日朝に柏崎市内で42台の車に58人が車中泊しているのが確認された。県は予防を呼びかけるチラシ約2万5000部を配布したこともありその後は徐々に減少、車中泊の被災者は、27日夕時点での柏崎署の調べでは確認されていない。
しかし、車中泊だけではなく避難所での窮屈な生活でも発症の恐れがある。今回の中越沖地震発生後の19~22日の4日間、新潟大の医師を中心とする対策チームが柏崎市内の避難所で超音波検査を実施したところ、400人のうち26人が同症候群の目安となる脚の静脈に血栓が見つかっている。
柏崎市内などで28日に行われた、エコノミークラス症候群の検診には被災者ら242人が受診し、8人から血栓が見つかった。検診は29日も行われる。
新潟大の榛沢和彦医師は「車中泊の人だけでなく、避難所生活でもどんどん疲れがたまる時期。こまめに水分をとったり、体を動かして予防に努めてほしい」としている。
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投稿者 kasai : 2007年07月30日 10:02
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