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受け手から担い手へ ヘルパー2級を障害者が受講(和歌山)

福祉サービスの受け手から担い手になろうと、知的障害者が県のホームヘルパー2級養成講座を受講し、介護技術などを学んでいる。障害者を取り巻く雇用環境は厳しいが、資格を生かして就職した受講生も出ている。県の委託を受けて講座を開いている社会福祉法人ふたば福祉会(田辺市)は「長時間の講義や実習をやり遂げて資格を取得することが、障害者の励みと自信につながっている」と話している。
 県が2005年度から、障害者の職域を広げようと始めた研修事業。養成講座は7月から、和歌山市と紀北地域(岩出市、紀の川市、橋本市周辺)、紀南地域(田辺市周辺)の3会場でスタートした。
 初年度はホームヘルパー3級養成だったが、より就職の可能性を広げるため、06年度に2級も開講し、07年度からは2級のみとなった。2級を取得すると、養護老人ホームや在宅介護の派遣業務などで、入浴やオムツ交換、ベッドから車いすへの移乗など身体的な介護ができる。
 紀南地域はふたば福祉会、和歌山市は社会福祉法人県福祉事業団、紀北は社会福祉法人一麦会がそれぞれ委託を受けて講座を開講中。各会場とも定員は10人だが、和歌山市と紀北で定員を上回る応募があった。研修カリキュラムをすべて履修すると、修了証明書が交付される。
 紀南会場では、16歳から39歳までの知的障害者10人が参加。そのうち5人は、はまゆう支援学校(上富田町)の高等部2、3年生で、夏休みを利用して受講している。田辺西牟婁地方のほか、遠くは新宮市からも参加している。
 研修期間は約2カ月で、講義と施設実習、ホームヘルプサービス同行訪問など約130時間。介護技術や高齢者の心理、高齢者福祉の制度などを学び、9月上旬から老人ホームなどでの実習に入る。
 田辺市湊の市民総合センターで手遊びや音楽に合わせた運動など、レクリエーションの知識を深めていた受講生の女性(31)は「ホームヘルパーの資格を取って、地元の白浜で仕事がしたい。おじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらえるようなヘルパーになりたい」と意気込む。
 ふたば福祉会の地域生活支援センターの介護福祉士、長尾ひろみさんは「資格を生かして就職できるように支援したい。一人でも多くの受講生にホームヘルパーの仕事に携わってもらいたい」と話す。
 県障害福祉課によると、養成講座によるホームヘルパーの資格を生かして就職した障害者は05年度で3級4人、06年度で2級3人、07年度で2級4人。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080809-00000001-agara-l30

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2008年08月21日 15:44に投稿されたエントリーのページです。

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