季節の変わり目だからなのか、風邪が流行っている。暑さがどんどん増していくこの時期、病床の身にはいっそう堪える季節だ。
何がツラいって、お風呂を控えなければならないことが、汗かきな筆者にとっては最もツラい。子どものころ、風邪をひくたびに「今日はお風呂に入っちゃダメよ」なんて母親から言われたものだが、大人になった今もその教えはちゃんと習慣づいている。
…でもこれって、一体なぜなのだろう? 考えてみれば、医学的な根拠というのは意外と知られていない。医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみた。
「じつは、風邪をひいている時に入浴を控えるというのは、日本特有の習慣なんです。入浴してはいけないという医学的根拠はあまりありません」
なんと! これもまた、まことしやかに伝えられる“迷信”のひとつだったのだ。しかし、完全な眉唾というわけでもない様子。
「これは風邪にかぎりませんが、高熱が出ていたり、強い悪寒がしたり、全身がだるかったりする状態での入浴は、やはりお勧めできません。入浴は体力を消耗しますから、それによって症状が悪化したり脱水になったりすることがあるのは事実ですから」
つまり、風邪っぴきには風邪っぴきなりの入浴作法がある。森田先生は次のような注意点を挙げる。
「まず、長風呂は体力を激しく消耗させるので避けてください。汗を流したいのであれば軽くシャワーを浴びる程度で済ませるのが無難です。また、症状に頭痛をともなっている場合は、入浴によって脳への血流が促され、さらに頭痛を深刻化させることもあり得ますから、冷たいタオルで頭部を冷やしながらお湯に浸かるなど、工夫するといいでしょう」
病気の時こそ全身を清潔に保っておきたいもの。上手な入浴で気分をリフレッシュさせ、その後は体を冷やさないように配慮しつつ、しっかり水分補給を。
でも一番大切なのは、風邪をひかないよう普段からケアを怠らないことだ。暑いからといって、パンツ一丁で眠るのは無防備というもの。皆さんもご注意を!
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20100628-00002742_2.html -gooニュース

