映画やテレビで誰でも気軽に楽しめるようになった3D(3次元)映像。臨場感と迫力が最大の売りだが、観賞法を誤ると子どもの成長に悪影響を与える恐れがあり、大人でも目に過大な負担が掛かる。トラブルを防ぐため、電機メーカーなどでつくる業界団体は国内初の指針を策定し、注意を呼び掛けている。
指針によると、特に注意が必要なのが6歳未満の幼児。人間は生後、自然界のさまざまな物を見ることで、平面や立体といった概念を学ぶ。その際に重要なのが、左右の目で見た像を統合する「立体視機能」。ただ、この機能は6歳までは発達途中のため、いきなり人工的な3D画像に慣れようとすると、悪影響が出る恐れがあるという。
また、3D映像を見るために使われる専用眼鏡は大人用のサイズで、子どもには合わない。そのため子どもは像をきれいに立体視できず、目に負担が掛かる可能性もある。
問題は大人でも。撮影された二つの映像自体に極端な色や光のずれがあったり、左右の視力が大きく違う場合は、画面が2重に見えたり、車酔いのように気分が悪くなる場合もあるという。
指針では、画面の縦の長さの3倍以上の距離を取り、映像を正面から見ることを強く推奨。立体を感じにくい場合は、眼鏡などの機器の設定確認や3D映像の観賞中止を求めている。
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